『丹波黒豆肉粽』&『カドナホワイトワイン』店主のペアリング感想記
《 丹波黒豆肉粽とカドナホワイトワインを合わせてみた(^^)v 》
この度お届けするおくもさんの『丹波黒豆肉粽』は、真空レトルトパック包装されている肉粽で、常温で約1年保存して頂けます!
思い立った時に気軽にお召し上がり頂けるのみならず、お世話になった方へのプレゼントにも最適ですし、とても贅沢な常備菜としてもご活用頂けると思います!
大人の男性の握りこぶしぐらいの大きさがあって、とてもずっしりとした
ボリューム感抜群の肉粽です。
お召上がりの際には、肉粽を包装から出して、約10分~15分ほどボイルして頂くだけでOKです。
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茹で上がったばかりの熱々の肉粽からは、
とても食欲を誘う、おいしそうな香りが立ち上ります。
強すぎず弱すぎないボリュームで鼻孔をくすぐる、キャトルエピスにも似た、ほのかな甘さも感じさせる、オリエンタルなスパイスの香り…
ここで、気持ちは台南にひとッ飛びです(^O^)/
包まれている竹の皮のほのかな移り香…
そして、
まさに、黒豆が炊き上がった時のような
ホクホクで、ほっこりとする、コクや甘さを感じる香り…
しっかりと水を吸い、火が入り糖化して、もっちりふっくら蒸しあがったもち米のセイロのふたを開けた時に感じるような、まろやかで優しい甘みを持った香り…
それらの様々な香りが、それぞれの良さは特徴はしっかりと顔をのぞかせながらも、それでいて、決してぶつかり合う形ではなく、なめらかに丸く混ざり合っているような、
全体的に“やさしく丸みを帯びた”、さらには、複雑性や奥行きを感じさせる香りを持っていると思います。
これも、大きな寸胴鍋でゆっくりと、しっかりと煮込んで、じっくり火を入れていく台南式の伝統的な製法だからこそ、産み出されるものなのかな?と思ったりしています。
『カドナホワイトワイン』の最大の特徴は、
その華やかでボリュームのある中に様々な香りの一面をのぞかせる豊かな果実味です。
『丹波黒豆肉粽』の持つ、多面的で複雑性もあり、コクや甘みも感じさせるまろやかな香りの特徴は、『カドナホワイトワイン』の香りの持つ特徴とも通ずるところがあり、香りのボリューム的にも親和性がある、よく合っているように感じています。
また、これは図らずもではありますが…
お届けする『カドナホワイトワイン』は瓶詰めされてから現在まで、約2年ほどの月日を経ていますが、その時間が『カドナ』に、より落ち着いた感じを、少しづつではありますが“熟成感”をもたらしているように感じています。
まるで、
「みずみずしい甘みでさっくり感も美味しいの梨」から「完熟した洋梨」になりつつあるような、
「爽やかで甘み十分な青りんご」から「蜜りんご」に、
「果汁がしたたり落ちるライチ」から「竜眼のドライフルーツ」に
近づこうとしているかのような変化を感じています。
自分が輸入前に現地で試飲した際には、現在よりも、よりフレッシュな感じや、これでもか!と言わんばかりの?みずみずしいフルーティーさが前面に出ていましたが、
その頃に比べると、より“熟れた果実味”感やこなれた感、落ち着いた感を帯びてきたようにも感じています。
そのことは『カドナホワイトワイン』を、よりいっそう『丹波黒豆肉粽』の香りや味わいに寄り添う存在にしているのではと思います。
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『丹波黒豆肉粽』を食べると、
その“もっちりとして、上品なねっとりとした美味しさ”を、とても美味しく感じます。
もちろんそれだけではないですが、
この味わいは、おくもさんの肉粽を「気づけば食べたくなる」肉粽たらしめている大きな要因のひとつなのでは?と思うようになりました。
個人的な余談ですが…
自分は基本的に、柔らかいご飯よりも固めのご飯が好みで、
とんこつラーメンを食べる時も、
最近は年を取ったからか…ちょっと揺れていますが…それでも、
麺は「粉落とし」とまでは言わずとも「ハリガネ」一択の人間です。
でも、おくもさんの肉粽を何度か頂くうちに、
もっちり食感好きデビューしました(^^)v
さらには、豚肉の角煮、椎茸、うずら玉子、そして!
丹波篠山産の黒豆が贅沢に入る、
具だくさんのそれぞれの食感や味わいが、
肉粽の味わいを、香りと同じく、より変化に富んだ、楽しいものにしています。
特に黒豆が入っているのが、本当におすすめで好きです。
ねっとりとした、コクのある味わいや食感は、
口の中でその存在を感じる度に、肉粽の味わいにアクセント以上のアクセントを与えてくれて、一味違う味わいを感じさせてくれます。
『カドナホワイトワイン』は、その香りは完熟したトロピカルフルーツの甘味を感じさせる、華やかで豊かなフレーバーを持っていますが、
味わいは甘口ではなく、やさしめのドライな味わいです。
飲んだ後のアフターフレーバーには、心地いい、ほのかなビターフレーバーや、ハーブのようなフレーバーも感じられる、角の丸いすっきりとした味わいで、
『丹波黒豆肉粽』の味わいを邪魔せず寄り添い、逆にむしろ、肉粽の味わいがワインの味わいに少し丸みを与えてくれているようにも感じます。
お互いの味わいの輪郭や質感、ボリューム感がマッチしているところがあるのか?
まさに“味が寄り添う”ペアリングだと思います。
お届けする『丹波黒豆肉粽』には、
おくもさん特製の「自家製黒豆きな粉」も一緒にお届けします。
台湾南部では、肉粽のお供に、様々なたれやソース、落花生パウダーなどをかけて食べるのが定番とのこと
これも個人的なおすすめですが…
はじめは肉粽の味わいを楽しんで頂き、
そして、本場スタイルで、お好きな“たれ”をたっぷりかけて、
さらにそして「自家製黒豆きな粉」もたっぷりかけて!お召し上がりください。
この「たれ」と「黒豆きな粉」をかけることによって、
肉粽自体の味わいに変化とさらなる美味しさが生まれるのみならず、
肉粽とワインの寄り添う味わいにも、楽し美味しい変化が生まれます!
是非是非、ご体感いただければと思います。
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『丹波黒豆肉粽』とワインを合わせるという話においては、
もちろん、赤ワインやロゼワイン、シャンパーニュやシェリーetc.
そして、他の様々な白ワインとの組み合わせも、楽し美味しいそう!と、
『丹波黒豆肉粽』には、様々なワインとペアリングさせてみたいと思わせる存在感や美味しさがあると思いますが…
赤ならエレガントで官能的なピノ・ノワールとか…
ロゼやオレンジなら、あのワインとかすごく合いそうだし…
シェリーなら、アモンティリャード、いや、他の種類でも、ばっちりのペアリングになるはず…
白なら、あんなワインやこんなワインも!!…etc.
皆様それぞれのお好きなワインや思い出のワインに合わせてみるのは、本当に楽しそうですが…
ここはひとつ <(_ _)>
『カドナホワイトワイン』とのペアリングを…
“台湾meets台湾”のペアリングも、是非お楽しみください(^O^)/